駐車場経営にかかる費用はどのくらい?駐車場のタイプごとの目安をご紹介

駐車場経営にかかる費用はどのくらい?駐車場のタイプごとの目安をご紹介

駐車場経営はアパートやマンション経営などと比べた際、初期投資を割安に抑えて始められます。
稼働率によっては、中長期的に安定した収入が見込めるメリットを持つ土地活用です。
ここでは駐車場経営にかかる費用の目安を、駐車場のタイプごとにご紹介します。

コインパーキングでの
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駐車場経営にかかる費用の目安

駐車場経営にかかる費用は、駐車場のタイプごとに異なります。
駐車場のタイプは大きく分けて次の2つです。

  • 月極駐車場
  • コインパーキング

駐車場経営にかかる費用の目安「月極駐車場」

月極(つきぎめ)駐車場は、月々「○千円」や「○万円」という形で賃料を利用者から受け取る形で運営するやり方です。
利用者とは賃貸借契約を結ぶことになります。

月極駐車場の利用者には、個人はもちろんのこと、株式会社などの法人も含まれるのが特色です。
月単位、年単位で契約が可能なため、中長期的な安定収入が見込めます。

月極駐車場の初期費用の目安

月極駐車場の初期費用は、どの程度工事を施すのか?によって違いが生じます。
初期費用を低額化したいのであれば、舗装をしない形が望ましいでしょう。
初期費用は、舗装をしない<アスファルト舗装<コンクリート舗装の順に高額化します。

駐車場の種別初期費用の内訳
舗装をしない(整地後に砂利を敷く)整地工事:1㎡につき3,000円より
区画用ロープの設置:1メートルにつき40円より
車止めブロックの設置:7,000円/2個より
アスファルト舗装整地工事:1㎡につき5,000円より
ライン引き作業:5台につき60,000円より
駐車番号表記作業:1台につき700円より
車止めブロックの設置:7,000円/2個より
コンクリート舗装整地工事:1㎡につき8,000円より
ライン引き作業:5台につき60,000円より
駐車番号表記作業:1台につき700円より
車止めブロックの設置:7,000円/2個より

100坪(330㎡)に10台が停められる駐車場の場合、以下の初期費用が目安となるかもしれません。

駐車場の種別初期費用の目安
舗装をしない(整地後に砂利を敷く)初期費用の目安
整地工事:990,000円
区画用ロープの設置:35,000円
車止めブロックの設置:35,000円
合計:1,060,000円
アスファルト舗装整地工事:1,650,000円
ライン引き作業:120,000円
駐車場表記作業:7,000円
車止めブロックの設置:35,000円
合計:1,812,000円
コンクリート舗装整地工事:2,640,000円
ライン引き作業:120,000円
駐車場表記作業:7,000円
車止めブロックの設置:35,000円
合計:2,802,000円

月極駐車場を管理会社に委託した際には、上記の初期費用を管理会社が補填することが一般的です。

小規模宅地等の特例

アスファルト舗装やコンクリート舗装を選択した際には、相続税の優遇措置(小規模宅地等の特例)に該当する可能性があります。

限度面積減額割合
特定事業用宅地など400㎡80%
特定同族会社事業用宅地など400㎡80%
貸付事業用宅地など200㎡50%

駐車場経営にて相続を想定した際には、アスファルト舗装やコンクリート舗装のいずれかが選択肢となり得るでしょう。

駐車場経営にかかる費用の目安「コインパーキング」

コインパーキングは街中などで多く見かける駐車場のタイプです。
ショッピングモールなどの商業施設やイベントスペース、オフィスエリアや観光スポットなどの近隣に設けられています。

料金は「30分○○円」または「1時間○○円」の形式です。
「24時間○千円」のような長時間の駐車も想定しているコインパーキングも存在します。

コインパーキングの場合、稼働率が高ければ高いほど収益が上昇するため、立地や交通量のほか、同業他社の数を事前に調査しておくことが大切です。

コインパーキングの初期費用の目安

コインパーキングは、アスファルト舗装もしくはコンクリート舗装が基本となります。
無人での営業となるため、精算機や照明器具などの設置も必須です。

駐車場の種別初期費用の内訳
アスファルト舗装整地工事:1㎡につき5,000円より
ライン引き作業:5台につき60,000円より
駐車番号表記作業:1台につき700円より
車止めブロックの設置:7,000円/2個より
——————————————–
精算機:1台につき400,000円から500,000円
ロック板:1台につき100,000円
看板および照明器具:150,000円から200,000円
設営工事:500,000円より
コンクリート舗装整地工事:1㎡につき8,000円より
ライン引き作業:5台につき60,000円より
駐車番号表記作業:1台につき700円より
車止めブロックの設置:7,000円/2個より
——————————————–
精算機:1台につき400,000円から500,000円
ロック板:1台につき100,000円
看板および照明器具:150,000円から200,000円
設営工事:500,000円より

ただしコインパーキングの場合、管理会社に委託するケースが大半です。
そのため、上記の初期費用を土地の所有者がすべて負担することは考えにくいでしょう。
管理会社によっては、無料もしくは無料に近い金額で工事を請け負ってもらえるかもしれません。

管理会社への委託費用の目安

月極駐車場やコインパーキングを管理会社に委託する際の費用の目安は、月々の売上の5%から10%です。

仮に月に10万円の売上が発生した場合、100,000円×5%=5,000円。
または100,000円×10%=10,000円が管理手数料として計上されます。

土地の所有者は、管理手数料を差し引いた90,000円~95,000円を受け取る形です。

駐車場経営で発生するその他の費用

駐車場経営にて発生する初期費用や管理手数料の他にも、次の費用が想定されます。

内訳
税金・固定資産税
(土地の評価額×1.4%)
・都市計画税
(土地の評価額×0.3%)
保険・火災保険
・施設賠償責任保険
・機械、動産総合保険

まとめ

ここまで、月極駐車場とコインパーキングの駐車場経営の費用の目安を紹介してきました。
駐車場経営は参入障壁が低めなため、立地によっては同業他社が集中してしまうケースも見受けられます。
事前の周辺環境の調査をしっかりと行い、適切な費用を設定することが収益化のカギとなるでしょう。

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